(5)俳句は型から覚えよう
それでは次の基本形を紹介しよう。 繊細で沈黙の表現にもっとも効果のある切字を使うもの。 さて、「型・その3」 例句 金色の佛ぞおはす蕨(わらび)かな 水原秋桜子 傘もつ手つめたくなりし牡丹かな 富安風生 オムレツが上手に焼けて落葉かな 草間時彦 ●●●●●/●●●●●●●/季語(名詞)かな 上五 中七 下五 もっとも基本となるのは、下五が三音の季語に「かな」が付いたもの この応用形も各種あるが、まずは基本をマスターすることだ。 さて、ここでも名句の極意は、上五・中七は繋がったフレーズ。 しかも、下五の季語とは直接かかわりのない内容になっていることが 理解できるだろうか。 つまり、俳句ではこの飛躍、跳躍、場面転換が醍醐味なのだ。 そして、上五・中七のフレーズで、作者の位置や動き、発見が ありありと見えるように作るのがこつ。 あれもこれもの饒舌をさけ、思いを季語に託して余韻を楽しむこと。 そうすれば、言い切った以上の広がりと深さが感じられるはず。 たとえば、下五句に 「辛夷(こぶし)かな」、「菫(すみれ)かな」として作ってみよう もちろん、自分で今の季節にあった季語を探すのもいいだろう どうだ、できるかな? (-。-)y-゜゜
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